1位と2位のチームの差は2分30秒・・・とか、言われても、それって大きい差なの?小さい差なの?と悩んでしまうと思いますが、逆転が難しくなるタイム差の目安は3分差です。
駅伝は先行している選手はリラックスして走れるので実力を出しやすく、追いかける選手は焦ってしまいペース配分を間違えて自滅しがちです。
タイム差が3分程に広がると、その距離は1kmにもなり、追いかける側には諦めムードが漂い始め、モチベーションが上がらず、当然それは走りのペースにも影響します。
逃げる側には安全圏と言える差になります。
ちなみに、各チームの戦力が拮抗してきた1990年代以降では、往路を終えた時点で首位から3分以上離されたチームが、復路で逆転優勝をした例はありません。(2014年現在)
3分の差がつく事は箱根駅伝では致命傷と言えます。
逆に言うと、総合優勝を逃したチームも、首位から3分以内の差でフィニッシュしたならば、良い勝負をした上で敗れたと言えます。
3分差になればほぼ勝負あり、と考えてレースを見ると、1位と2位の差が2分以上開いている独走状態のレースなども、実は勝負が着くかどうかのギリギリのラインでの攻防だとわかり面白さが増すと思います。
余談ですが1分差にも注目しておくと面白くなります。
後ろの選手から見て、前の選手の背中を目標にできるのは、大体1分ちょっとくらいの差までと言われています。
1分差までは同じ流れの中で走っていると考える事が出来ます。
基本的には小差でも追う側は不利、逃げる側は有利ですが、背中が見えていると、追う側に勢いがつく事もあります。