(2015年12月27日時点での予想です)
今年も駅伝SLGを使って予想しました。
駅伝SLGは選手の1万mのベストタイムを元に各区間のタイムを予想するソフトですが、火川勇気独自の考え方により、
(1)20kmやハーフマラソンのタイム
(2)前シーズンの箱根駅伝の区間タイム
(3)今シーズンの全日本大学駅伝の区間タイム
以上の三つのデータから選手の1万mの事実上の走力を予想し、実際の1万mのベストタイムより良かった場合はそちらを採用しています。
(早い話が、駅伝オタクの勘に頼ってデータ入力している部分が多いという事です)
シミュレーションは5回の平均値を1戦と数え、合計9戦行い、5番目に当たるタイムを予想タイムとしました。
予想順位とタイム
1位 青学大 10時間48分28秒
2位 駒大 10時間57分26秒
3位 東洋大 10時間58分11秒
4位 早大 10時間58分27秒
5位 東海大 11時間01分51秒
6位 山梨学大 11時間04分41秒
7位 明大 11時間05分00秒
8位 中央学大 11時間07分18秒
9位 順大 11時間09分28秒
10位 日体大 11時間09分48秒
11位 中大 11時間12分11秒
12位 日大 11時間14分26秒
13位 帝京大 11時間14分29秒
14位 神奈川大 11時間15分31秒
15位 上武大 11時間17分27秒
16位 城西大 11時間18分11秒
17位 拓大 11時間18分50秒
18位 大東大 11時間22分10秒
19位 東京国際大 11時間22分58秒20位 法大 11時間23分41秒
(オープン参加の連合チームは含めません)
大本命の青学大がこのシミュレーションでもダントツの1位となりましたが、山の神野選手は前回並みの走りをすると仮定されてのタイムです。
私のやり方では、安定感を決める要素は前回の箱根のタイムを最重要データとしています。
神野選手は今年は調子が良くないと、陸上雑誌やネット上に書かれていますが、全選手を同じ条件でデータ入力している為、1選手だけ例外を作ることは出来ないのです。
青学大のタイムには+2〜3分して、10時間50分台〜51分台と考えるべきかと思います。
これでもぶっちぎりのトップですが。
駅伝SLGを使った予想をやり始めてから9大会目になりますが(HPがなかった頃の08年大会からやってます)、今回の青学大のタイムはぶっちぎりの歴代最高記録です。
早大は東洋大、駒大と比べると少し戦力が劣るかと思っていたのですが、そんな事はなさそうです。
シミュレーション予想を行う前は、大本命の青学大に対して、対抗の東洋大、3位候補筆頭の駒大、早大は4位争いの主役、と思ったのですが、駒大、東洋大、早大で「2位争いの3強」状態になりました。
シード権争いについては、キトニー選手の破壊力を考えて日大が有力候補かと思ったのですが、日大は今回のシミュレーションではタイムが伸びませんでした。
全日本で8位の順大、駅伝のエース区間で活躍した選手を多数持つ中央学大がシード圏内に入っているのは順当です。
正直言ってノーマークだった日体大がかなり高い戦力を持っていたようで、素晴らしいタイムでシード圏内に入ったのには驚きました。
他には城西大と拓大が思ったよりもタイムが伸びず、神奈川大は少し良かったです。現実ではシード争いに関わってこれるでしょうか。
10位ラインについて
毎年発表しているシミュレーション予想ですが、初めて10位ラインが11時間10分の壁を破りました。
データ入力のやり方は毎年同じですので、大学長距離は全体的に確実に進歩しているようです。
10位ラインについては、シミュレーションよりも現実の方が少し早くなる傾向なので、現実では10分の壁を大きく破る可能性もあります。
逆に、私がもう一つ注目しているポイントの20位の20分切りについては、今回のシミュレーションではタイムは伸びず、今大会での達成は難しいかも知れません。
過去のシミュレーションと現実の比較(強風が吹いた13年大会は除きます)
10位ライン、20位ラインについて比較してみました。
15年
シミュレーション
10位 11時間13分12秒
20位 11時間25分23秒
現実
10位 11時間11分15秒
20位 11時間31分40秒
14年
シミュレーション
10位 11時間10分10秒
20位 11時間17分57秒
現実
10位 11時間14分43秒
20位 11時間25分56秒
12年
シミュレーション
10位 11時間15分49秒
20位 11時間29分51秒
現実
10位 11時間13分42秒
20位 11時間44分16秒
11年
シミュレーション
10位 11時間15分09秒
20位 11時間27分36秒
現実
10位 11時間13分23秒
20位 11時間28分00秒
シミュレーションタイムを超えた例(強風が吹いた13年大会は除きます)
15年 6/20
14年 4/23
12年 11/20
11年 14/20
どうも最近、現実の方が低調なのが気になります。
しかし優勝記録は、想像を絶するような物凄い記録が出ているんですけど。