2016年大会 山について

 

今大会、山の注目選手と言えば日本中から注目されてる5区の青学大・神野選手だと思いますが、すでに去年の時点で学生選手としては誰も到達出来ないレベルに達してしまいました。

今年は去年ほど良い状態ではないようですが、前回よりもタイムの低下をどれくらいで食い止めるか?ではイマイチ盛り上がりませんね。

仮に2分くらい前回よりも悪くなっても、まだ初代山の神の今井選手並ですから、元のレベルが凄すぎると言えます。

 

個人的に山で一番注目しているのは、6区山下りの早大・三浦選手です。

前回のタイム58分31秒は前回から使われた新コースの初代区間記録です。

しかし、現在よりも約20m短い00年〜14年コースで駒大・千葉選手が出した記録は、速度を時速20kmとして、約20m分を足せば58分14秒〜15秒程になり、明らかに三浦選手よりも上です。

 

さらに、現在よりも約24m短い86年〜99年コースで神奈川大・中澤選手の出した記録は、時速20kmの速度で約24m分を足せば58分10秒〜11秒になります。

 

さらにもう一つ言うと、83年に日体大・谷口選手が走ったコースは、後に0.1km延長されて86年〜99年コースになっています。(200m延長されたと言う説もあります)

現在との距離の差を約124mとし、時速20kmでその距離を走ったとすれば、谷口選手のタイムは現在のコースならば58分09秒〜10秒になります。

 

6区の区間記録は過去のコースに遡る程に記録が良くなってしまいます。

谷口選手や中澤選手が偉大過ぎたと言うのもありますが、どうも区間記録のレベルが徐々に下がっているのが気になります。

三浦選手には是非ともこの区間記録の退化に歯止めをかけて欲しいと思います。

 

また、三浦選手は今大会で59分を切れば、3年連続の59分切りとなります。

59分切り3回は過去の下りのスペシャリスト達が誰も成し遂げられなかった偉業です。

こちらの記録にも期待したいです。

 

 

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