2015年箱根駅伝の予想

(2014年12月21日時点での予想です)

 

今年も駅伝SLGを使って予想しました。

駅伝SLGは選手の1万mのベストタイムを元に各区間のタイムを予想するソフトですが、火川勇気独自の考え方に基づき、

(1)20kmやハーフマラソンのタイム

(2)前シーズンの箱根駅伝の区間タイム

(3)今シーズンの全日本大学駅伝の区間タイム

以上の三つのデータから選手の1万mの事実上の走力を予想し、実際の1万mのベストタイムより良かった場合はそちらを採用しています。

(早い話が、駅伝オタクの勘に頼ってデータ入力している部分が多いという事です)

シミュレーションは5回の平均値を1戦と数え、合計9戦行い、5番目に当たるタイムを予想タイムとしました。

今年からの変更点として、現実の箱根駅伝のコース変更に合わせて、5区と6区がそれぞれ3秒ずつ余計にかかるように設定してあります。

 

予想順位とタイム

1位 駒大 10時間54分29秒

2位 明大 10時間58分32秒

3位 早大 10時間59分27秒

4位 東洋大 11時間01分06秒

5位 青学大 11時間02分32秒

6位 山梨学大 11時間03分21秒

7位 東海大 11時間05分31秒

8位 日大 11時間11分54秒

9位 中大 11時間13分03秒

10位 帝京大 11時間13分12秒

11位 順大 11時間13分23秒

12位 國學院大 11時間15分14秒

13位 大東大 11時間15分48秒

14位 中央学大 11時間16分16秒

15位 拓大 11時間16分43秒

16位 城西大 11時間17分56秒

17位 神奈川大 11時間18分26秒

18位 日体大 11時間18分39秒

19位 上武大 11時間21分35秒

20位 創価大 11時間25分23秒

(オープン参加の連合チームは含めません)

 

やはり予想通りに駒大の一強状態になりました。

このHPで、駅伝SLGを使って予想を公開し始めてから、今回で5大会目ですが、今回の駒大の10時間54分29秒は歴代最速記録です。

2年前の大会でもシミュレーションでは駒大一強状態でしたが、現実には3位に沈んでいたので、今回は実力通りの結果が出せるのか注目したいと思います。

 

全日本2位の明大と、1万m平均タイム順位2位の青学大の勝負は、このシミュレーションでもかなりの接戦になる、と思っていたら、明大の方が圧倒的に上になってしまいました。

というよりも、青学大が思ったほどタイムが伸びませんでした。

以前にも思ったけど、どうも私のシミュレーションのデータ入力のやり方と青学大は相性が悪いみたいです。

今回のシミュレーションでは明大と2位を争うのは早大と出ています。早大は上尾ハーフで好タイムが続出した影響がここに出ています。

 

その他の上位チームは、東洋大、山梨学大、東海大と出ています。

苦労してデータ入力した甲斐のない、誰でもわかる予想となりました。

やはり今大会は、駒大、明大、早大、東洋大、青学大、山梨学大、東海大の上位7チームの戦力は強力です。

上記7チームは1万mの平均タイム順位で7位までを占め、5千mでも7位までを占め、ハーフマラソンでも7位までを占め、全日本大学駅伝でも7位までを占めるという結果です。

今回のシミュレーションでも当たり前のように7位までを占めるという結果になっています。

近年は各チームの実力差が縮まり、上位と中位の境が曖昧になりつつありますが、今大会に関しては、明確過ぎる程に上位チームと中位チームが別れています。

 

シード権争いは、もうさっぱりわかりません。

シミュレーションを行う前は、大東大、神奈川大、順大が有力かと思っていましたが、今回のシミュレーションでは3チームともに伸びませんでした。

特に8位候補筆頭と思われた大東大の13位は意外ですが、シードラインとは2分半程度の差で、シミュレーションで1分、2分の差は現実の大会では誤差の範囲なので、シードを取ってもおかしくなさそうです。

予選トップ通過の神奈川大も、現実にはもっとタイムは伸ばせそうです。18分台ということはないでしょう。

 

拓大は1万mのタイムなどのデータではかなり戦力不足だと感じましたが、今回のシミュレーションでは1ランク格上と思っていたチームたちとほぼ互角に渡り合っていました。

上武大、創価大は流石に厳しそうですが、上位7チームと上武大、創価大を除く全チームがシードライン付近で戦う事になりそうです。

今大会の現実のシード争いは、11時間12分から数分の間で多数のチームがなだれ込んでくるような展開になる気がします。

 

 

10位、20位ラインについて

今回のシミュレーションでは、10位ラインが11時間13分12秒、20位ラインが11時間25分23秒という結果でした。

去年のシミュレーションでは10位ラインが11時間10分10秒、20位ラインが11時間17分57秒まで上がり、「シード争いや通常ならば最下位争いのタイムがそれぞれ11時間10分、11時間20分を切るかも知れない。箱根駅伝新時代到来だ!」と一人で勝手に大興奮していましたが、現実は意外と平凡なタイムに落ち着いてしまいました。

今回はシミュレーションでは去年と比べるとレベルが落ちていますが、現実ではこれよりも良いタイムを出して欲しいと思います。

流石に今大会では無理かも知れませんが、いつかは10位争いで10分切り、20位争いで20分切りのレベルまで進化した箱根駅伝が見たいですね。

ほんの数年前までは箱根駅伝の大会記録は03分台で、10年間も破られていない状態でしたが、現在は10時間51分台まで急激に進化しており、10位で一昔前の優勝争いレベルの10分切り、20位で一昔前のシード争いのレベルの20分切りも、そう遠くない未来には達成されてもおかしくはないと思います。

 

過去のシミュレーションと現実の比較(強風が吹いた13年大会は除きます)

10位ライン、20位ラインについて比較してみました。

 

14年

シミュレーション

10位 11時間10分10秒

20位 11時間17分57秒

現実

10位 11時間14分43秒

20位 11時間25分56秒

 

12年

シミュレーション

10位 11時間15分49秒

20位 11時間29分51秒

現実

10位 11時間13分42秒

20位 11時間44分16秒

 

11年

シミュレーション

10位 11時間15分09秒

20位 11時間27分36秒

現実

10位 11時間13分23秒

20位 11時間28分00秒

 

去年の14年大会が大外れでしたが、悪い方向に外れたのは残念です。良い方向に外れるならば歓迎なんですけどね。

 

シミュレーションタイムを超えた例(強風が吹いた13年大会は除きます)

14年 4/23

12年 11/20

11年 14/20

11年、12年の大会はシミュレーションを超えるチームが多かったのに対して、14年大会は大半のチームがシミュレーションよりも遅いという結果でした。

今大会は半数くらいはシミュレーションを超えて欲しいと思います。

 

 

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