2011年2月3日
去年8月に渋谷でナンパし、トントン拍子にゲットした女の子のAちゃんから会いたいというメールが突然届いた。Aちゃんは神奈川県に引っ越していたので簡単に再会出来た。
川崎市溝口まで迎えに行き、車に乗せてラブホテルに直行することになった。Aちゃんとはメールをするのも4ヶ月ぶりだった。何があったのかは聞かなかったけど、きっと気晴らしがしたかったんだと思う。
Aちゃんはバンドをやっていたと聞いたので、ホテルで歌声を聞かせてもらった。Every Little Thingの曲を歌ってもらった。技術も凄いし声も美声だった。アマチュアとはいえまさにボーカリストの歌声。カラオケオタクの火川勇気なんて比べ物にならないレベルだった。こういう人の歌を聴くと良い刺激になる。エッチしたことより歌の方がインパクトがあった。
最近ナンパから遠ざかっていたけど、ちょうど今月から復帰しようと思っていた。特に埼玉県でのナンパを始めようと思っていた。これは声をかけてその日にゲットした記念すべき初めての相手が、当時埼玉県民だったAちゃんだったので、縁起を担いで埼玉県に決めていた。このタイミングでAちゃん本人からメールが来るなんて偶然とはいえ出来すぎている。まさかこれが共時性(?)というやつなのだろうか。
2011年2月4日
埼玉県にナンパに行く予定だったが、時間が遅いこともあって東京になった。去年12月にナンパ見学をしていた友達がまた来ることになった。
友達の提案でスカイツリーに行ってみることにした。スカイツリーを見た帰りに浅草の辺りで軽く声かけをしようと思った。なにせ今年に入ってから一度もナンパをしていない。まずは声をかける感覚を取り戻さないと。しかしナンパってちょっとブランクがあるだけで、それまでの経験を忘れてしまうのか、また初心者のように緊張してしまう。1年以上もやっていてそこそこは慣れたつもりだったのに。
目的地の浅草が近づいてくる。車のハンドルを握る手は汗ばんでくるし、ブレーキを踏んでいる右足はプルプル震えて貧乏ゆすりみたいになる始末だった。
助手席の友達が「やっぱり緊張するよね」とフォローを入れてくれる。前回えらそうにナンパを語った相手だっただけに、なんだか凄く恥ずかしくなった。どうもナンパするときに友達がいると、こっちが強気になっているときは友達の存在は心強く感じるのだが、弱気になっているときは全く逆効果。友達からどう思われるかが気になって行動しづらくなってしまう。友達の存在は強気も弱気も増幅する効果があるようだった。
スカイツリーを見たあと、浅草に移動してついに今年最初の声かけを行おうとした。浅草の繁華街からちょっと離れている場所に車を停めて、外を歩くとそれまでガクガクプルプルしていたヒザや腹筋の震えが急にスーっと収まった。覚悟が決まったようだった。
意外なほどあっさりと1人目の女性に声をかけれた。覚悟が決まった途端に以前のナンパの経験が戻ってきたようだった。道ききからのナンパだったけど、その女性は道は事務的に教えてくれたけど、道きき以外の質問は無視だった。続いて2人目に突撃し、今度はいかにもナンパという感じの軽い口調で声をかけたが、完全無視だった。
女性の反応は悪かったが、それでも凍り付いていた心が溶けるような感覚を感じた。もう声をかけれただけで満足だったので、2人だけの声かけで終了した。今年最初の声かけが出来ただけで十分だった。関東でのナンパの本番は今後埼玉県でする予定なのだから。
2011年2月27日
午前中に出会い系サイトのワクワクメールで、メールしていた女の子がいた。名前はめぐみちゃん(本人が偽名だと言ってたのでそのまま)と言い、写メを見せてもらったらギャル系のルックスで超可愛かった。
めぐみちゃんとはメールで下ネタ話もいっぱいしてすっかり大興奮。しかしやっぱりこれほど可愛い子とそうそう会えるはずもなく、メールだけで終わった。
なにかムラムラしたものが残り、同じくらい可愛い女の子と話しがしたい、という動機でナンパに行くことにした。出会い系サイトがナンパの動機になる珍しいパターンだった。
ナンパをする場所は渋谷に決定。早速バイクで向かった。日曜だったので渋谷は人でごったがえしていた。
渋谷でナンパするならばとアクセサリーをジャラジャラつけて挑んだ。この日はまだ明るかったので、「あのオッサン無理して若作りしちゃって」と周囲から言われているような気がしてしまった。普段のナンパだったら日が沈んだあとなので、闇にまぎれてごまかせるけど。もちろん人の視線が気になるなんてただの自意識過剰なんだろうけど、どうしても気になってしまい、足元が定まらない感じがした。フワフワ浮き足立っている感じだった。
緊張している時は女性に声をかけると緊張がとけてくるはず。代々木公園近くに停めたバイクから渋谷駅方面に歩き、人の流れの中から声をかけやすそうな女性を探した。すると、一人歩きのお洒落な感じの女性を発見する。
この日は春みたいに暖かい日(気温18度)だったので、「最近暖かいですねー」と声をかけてみた。女性は苦笑しながら、「今仕事中です」と答えた。美容室の仕事をしていて休憩時間にコンビニに行っていたそうだった。
「美容師だからこんなにお洒落なんだ」と褒め、髪型についての質問をしてみた。女性は質問には答えてくれたが、事務的な感じ。1分も経たないうちに美容室のあるビルに入ってしまい別れた。
美容室のあるビルの目の前で、ガードレールに寄りかかっている10代後半くらいの女の子に話しかける。「待ち合わせ中ですか?」ときいてみたら、女の子はキョトンとしながら「はい」と答えた。待ち合わせ相手のことを尋ねると、女友達らしい。このまま会話を続けようと思った。しかし、「友達と会ったらどこに行くの?」と質問をしてみたら、女の子は下を向き、うつむきながら無視されてしまった。すぐにその場所を離れて次のターゲットを探しに行った。
宇田川町の辺りで通りかかる女性の流れを見ていた。なるべく午前中にメールしていた出会い系サイトのめぐみちゃんに似た感じの女の子を探した。するとちょっと雰囲気が似ている人が近づいてくる。顔立ちはめぐみちゃんよりも綺麗で妖艶な感じがする。その子は私のすぐ近くに差し掛かり目が合うと・・・笑った。良い意味での笑顔というよりは、小バカにしたような笑顔に見えた。
やっぱりアクセサリーが似合っていなかったのだろうか?単なる火川勇気の被害妄想だとは思うが、なんか気になる。だったら確かめるしかない!
走って女の子を追いかけ、ヤケクソ気味にうざく声をかけてみた。「こんにちはー!なんか楽しいことあったんでしょう?」と。女の子は本当に楽しそうな笑顔を見せてくれて、「ありましたよ!このあともありますよ」と返してくれた。
話を聞くと、最初に私を見て笑ったことは覚えてもいないらしい。やっぱり私の自意識過剰の被害妄想だったことが判明した。
なんでもこの女の子はビジネスのセミナーを受けるために渋谷に来たらしい。とてもそんな風には見えない。どこから見てもキャバ嬢に見える。ビジネスのセミナーを受けるのに紫のアイシャドウはどうかと思うのだが。
最初は無難な会話で入ったが、女性がくだけた感じだったので、こっちも遠慮なく話せた。「ぶっちゃけ君に一目惚れした!結婚しようぜ」、女の子は笑いながら「え〜嫌ですよ〜」と。なんか文章で書くとバカみたいだけど、実際に可愛くてケタケタ笑っている女の子との生のやり取りだと、こんな会話でもやたらと楽しかった。
セミナーの開始時間が迫っているというので、「おれが全力で引っ張って行くよ」と理由をつけて手をつなぐことにも成功した。手を握りながらおしゃべりが続いた。
この女の子は言葉がちょっと訛っていたので尋ねてみると、長崎県の人だった。急遽うちのお袋を長崎出身という設定にして話を合わせる。しかし長崎に特に詳しくも無いのですぐにボロが出る(余計なことしちゃった)。
話題につまり、苦し紛れに「長崎の人にしては言葉がちょっと違くない?」と言うと、女の子は「やっぱりわかった?宮崎にも住んでたから」と答えた。苦し紛れの言葉がヒットして宮崎県の話題に入れた。
宮崎の話で、火山の噴火の話になると、「あの山に登ったことがあるよ」と言っていた。ちょっと高級なキャバ嬢っぽいこの子が、山登りをしていたとは意外だった。他には、宮崎県知事がすでに東国原さんじゃないことを教えてもらった。火川勇気はテレビをほとんど見ないので全然知らなかった。
そうこうしているうちに、会場についてしまった。ここで意外なことを言われる。「もし良かったらセミナーを一緒に受けませんか?」と。えっ?こういうのって飛び入りで行って良い物なんだろうか?それとも来ないことを前提に誘われたのだろうか。真相はわからないが、私はびびってしまい断ってしまった。
女の子は足早に建物の中に消えて行った。しかし、セミナーの時間や料金も聞かずに敵前逃亡のような感じになってしまい情けなくなってきた。相当に好みのタイプだっただけに、仲良くなるチャンスを棒に振った気もしてしまった。そういえばあの女の子、名前をきいていなかった。
声かけはたった3人だったけど密度の濃い時間を過ごせた。バイクを停めてある場所まで戻ろうとすると、2人組みのギャルが通りかかる。2人のうち片方は、午前中にメールしてためぐみちゃんに似ていた。今回のナンパの趣旨だったのにすっかり忘れていた。めぐみちゃんに似ているならばナンパせねば!しかし2人組み・・・。逆3ナンパは久しぶりだし。ギャル2人ってなんか怖そうだしとか考えているうちに、ギャルたちはドンドン遠ざかっていった。結局声はかけれなかった。
街で女性を見かけたとき、声をかけるか?かけないか?と冷静にじっくり時間をかけて考えると、100%の確率で「声をかけない」という答えがはじき出される。よっぽど女慣れした男でない限り、男の脳はそういう風に出来ていると思う。だからもう考え込んだら負けだった。