2010年8月13日

渋谷にナンパに行った。代々木公園の近くのパーキングメーター(夜間はタダ)に車を停めて繁華街に向かう。

夏本番の八月だけに、夜でも気温が高く、湿度も物凄い。数人に声をかけるともう汗だくになり、休憩が必要になってしまった。

 

数人に声をかけて、駅前のスクランブル交差点付近で声をかけた30歳くらいの女性が好反応を見せてくれた。

その女性は名前をYさんと言い、ちょうど喫煙場所に向かっているところだった。よく見れば手にはタバコの箱を持っていた。まずはなによりも先に一服したかったらしくて、灰皿に到着するとすぐに吸い出した。「ニコチンが身体に回ってやっと落ち着いた」とにこやかに話し出した。

Yさんは雑貨などを扱うショップの店長をやっているらしい。仕事が忙しくて大変だと言っていた。どうも私がナンパして話し相手になってくれる女性は、ヒマだからというよりは、忙しくてグチをこぼしたいからというパターンが多い気がする。

しばらく喫煙場所で話しをした後にカラオケに誘ってみた。YさんはすぐにOKしてくれた。正直助かった。喫煙場所は他にも人が大勢いて、みんな立ち止まっているので会話が丸聞こえになってしまう。私はナンパした女性との会話を周囲に聞かれるのがいまだに苦手だった。信号待ちなんかで女性と話すのも苦手。

 

カラオケ屋に移動して、私だけが数曲歌った。Yさんは聞くのが好きだと言って歌わなかった。

Yさんからのリクエストでアクアタイムズの「等身大のラブソング」を歌った。この曲の歌詞には「俺は何も言わずに抱きしめるから、お前は俺の腕の中で幸せな女になれ」というのがある。私は歌い終わった後に、歌詞にかこつけてYさんを抱きしめてみた。後ろから抱きしめて耳元でささやくように言ってみた「俺の腕の中で幸せな女になれよ」と。

ウケた。Yさんはかなりウケた。抵抗はほとんどなかったので、このまま行けるかと思ったのだが、すぐに「はい!お触りタイム終了」と言われてしまった。この後も理由をつけてタッチをしてみたが、ガードが堅くなっている感じだった。

カラオケ屋出るときに会計で、Yさんはおごってもらって当然というような態度を取っていた。Yさんは一曲も歌っていなかったのである意味間違ってはいない。誘ったのも私だし。でも態度がちょっとあからさま過ぎたので、あえて「ちょっと払ってくれない?」と頼んでみた。Yさんは少し払ってくれた。その後急に態度が悪くなり、話しかけても無視されてしまった。よっぽど怒ったようだ。私はすぐにYさんから離れた。

 

また街を歩く女の子に声をかけはじめたが、この後は収穫はなかった。すごく暑くて、またすぐに汗だくになってしまった。この日はもう引き上げることにした。

 

停めていた車に戻ったら、車の窓に大きな毛虫がくっついていてびっくりした。代々木公園周辺は自然が豊富だが、それにしても意外だった。今までこんな経験は初めてだった。その初めてが、日本一の大都会・東京の、しかもその最先端を行く渋谷の帰りだったのは意外過ぎた。

 

 

                                      2010年8月20日

渋谷にナンパに行った。

ナンパを始めるとやはり先週同様に、すぐに休憩が必要になってしまった。8月はナンパシーズンだと思っていたが、実際にはナンパにはとても向かないと感じた。

 

センター街で数人に声をかけた。女性の反応はあまり良くない。暑くて疲れるし、10人に声をかけたらとっとと帰ろうと思った。

やる気がないまま6人目に声をかけた。声をかけるとその女の子は少しのタイムラグの後に笑顔を見せてくれた。かなり驚いたらしい。名前をAちゃんと言い、歳は22歳。ほっそりしたスレンダーなスタイルが魅力的だった。パッと見のルックスはちょっと地味だったが、仕事の後にメイクを全部落として完全にすっぴんらしい。着ている服も仕事着という雰囲気だった。これらを考慮すれば、中々可愛い部類に入る女の子だと感じた。

Aちゃんはイベント会場などのセッティングの仕事をしているらしい。てっきり派遣のバイトかと思ったが、ちゃんとした会社の正社員だった。仕事が忙しくて遊びに行く暇もないらしい。

Aちゃんの横につけて並行しながら世間話を続けた。笑顔が可愛くて、話しをしてるだけでも楽しかった。

しかし、Aちゃんの進む方向にくっついて行きながら会話をしていると、Aちゃんはしばらく進むと角を右に曲がり、またちょっと先まで行くと右に曲がり、さらに少し進むと右に曲がり、最初に話しかけたセンター街に戻ってきてしまった。

私はこれは、一見愛想が良くても実際はナンパ男を振り切りたいという意思表示ではないかと勘ぐってしまった。

私はAちゃんに「行きたい場所とかあるの?」と尋ねた。Aちゃんは「別にないよ、渋谷をふらつきたくて来ただけだから」と答えた。私の考え過ぎだった。

なんでもAちゃんの今年の夏は、彼氏なし、出会いなし、休み全然なしで最悪だったそうだ。渋谷に遊びに来たくても友達とも時間が会わず、今日はたまたま仕事が早く終わったから、1人で街を散歩していたそうだった。これはナンパしやすいシチュエーションだと感じた。そして予想通り簡単に誘うことができた。

 

火川「やっぱり夏は遊びたいよね」

Aちゃん「うん」

火川「じゃあ俺と遊ぼう」

Aちゃん「うん」

 

この会話そのままに、トントン拍子で2人で遊ぶことになった。口説き文句も何にもなしで、あっさりし過ぎるくらい簡単に誘えてしまった。

心の中では、相手が迷っていたときは「じゃあ一緒に勉強するのが良い?勉強するのと遊ぶのとどっちが良い?」、なんていう誘導尋問じみたセリフも考えていたけど、使うまでもなくOKが出てしまった。

Aちゃんはかなりガードが甘そうに感じたので、ここは一気に下ネタ話を振って反応を確かめてみた。内容はあまりにも単純すぎる物だったが、「Aちゃんを見てると熱くときめくよ下半身が」と。いきなりの下ネタ話に「えっ?」と言われてしまった。それでも続けた、「もうぶっちゃけた話、Aちゃんを見ておっ立ってるから!」と。Aちゃんはウケた。

この子はいける、そう確信した。この後はAちゃんの手を握り、肩を抱き寄せ、近くのカラオケ屋に連れて行った。Aちゃんは「歌うの好き」と進んでカラオケ屋に入ってくれた。

部屋に入ってすぐに後ろから抱きしめた。なんの抵抗もなかった。首筋にキス、頬にキス、唇にキスと続いた。Aちゃんは笑顔で言った、「すぐにするの?」、私は答えた「うん。すぐにしよう!」。このまますぐにゲットと行きたかったが、注文していた飲み物がタイミング悪く届いた。興奮しすぎて完全に忘れていた。

水を差されてしまい、変な間が空いてしまった。Aちゃんは静かにクリームソーダをすすってる。

私は自分の飲み物のコーラフロートを飲みながら、「クリームソーダのアイスとコーラフロートに入ってるアイスって味が違うらしいよ」と適当なことを言って、Aちゃんが食べているアイスを味見したいと伝えてみた。Aちゃんが一口アイスを食べたときにキスを求めて、口移しでアイスを食べさせてもらった。

その後はもう邪魔するものはなにもなかった。さすがにカラオケ屋で最後までする度胸はなかったが、ゲット寸前の行為まですることが出来た。

 

余談だが、Aちゃんは学生時代にバンドをやっていてボーカルを担当していたらしい。私も歌好きでボーカル教室に通っていた。

バンドのボーカルを6年やっていた女と、ボーカル教室に4年通っていた男、その2人が出会い、カラオケ屋に行き、一曲も歌わずにエッチなことばかりしていた。

 

カラオケ屋を出て渋谷のラブホテルに連れ込もうとしたが、Aちゃんは終電まで時間がないと言い出した。私は車で来ているから送っていくという約束をした。2人で車に乗り込み、なるべくAちゃんの家のある所沢方面に向かい、通りかかるラブホテルに入ろうとした。

しかしここで問題が生じた。Aちゃんは終電で到着するくらいの時間に帰っていないと親に怪しまれる、と心配しだした。所沢までは遠くて、時間を守れる保証はできなかった。

Aちゃんは悩んだ末に、「どうせなら泊まりに付き合ってくれない?」と提案してきた。私はもちろんOKした。

Aちゃんは翌日の土曜日も仕事で、朝から横浜市内の現場に行かなければいけなかったので、仕事の服を会社に取りに行き、この日は外泊することになった。

国道20号線沿いにあるAちゃんの職場に向かった。Aちゃんは夜の会社に潜入して、自分のロッカーから仕事の服を持ってきた。私は入り口で待っていたが、人が来たらどうしようかとやたらとドキドキしていた。

無事にAちゃんは帰ってきた。お互いに高まる期待を抑えきれず抱き締めあい、何度もキスをした。車を走らせても赤信号で止まる度にキスをした。神奈川県まで車を走らせラブホテルにチェックイン。お互いに一睡も出来ない時間を過ごした。

翌朝、横浜市内のAちゃんの仕事の現場まで送っていって別れた。

声をかけてすぐに女性をゲットした初めての経験だった。ナンパしていて良かったと、心底そう思える出来事だった。

 

 

前のページへ戻る

トップページへ戻る