自力で連絡先10件を集めるという目標を達したので、凄腕ナンパ師の教材を購入してそのやり方に従って練習を開始しました。
2月までは声かけの人数や愛想の良い女性の数を正確にメモってたけど、3月からは人数の数え方はアバウトです。
2010年3月5日
新宿で20人くらいに声かけをした。教材にあったトークをマネをして新しい声かけを行ってみた。私がぎこちないせいか反応はあまり良くない。
1人すごく印象的な女性がいた。紀伊国屋の近くで声をかけた20代後半くらいの女性。話しかけても無視されたが、横にならんでちょっと粘ってみた。私はあきらめて最後に、「一目ぼれしただけです。会えて嬉しかった」、と告げたら、その女性は初めて笑顔を見せてくれた。パアっと表情が明るくなって、顔を手で押さえて、嬉し恥ずかしそうな仕草を見せてくれた。結局それだけだったんだけど、立ち去り際に見せてくれた笑顔が忘れられなかった。なにか良いことをした気分だった。
2010年3月6日
横浜駅で10人に声かけ。
相鉄線の改札の外で、クレープを食べながら歩いている女の子を発見。かなりの美少女だった。食べ物をネタにして話しかけた。その女の子は笑いながら答えてくれたが、今食べている物以外の話題には、困ったような表情を浮かべるだけだった。
2010年3月13日
新宿に行く。30人くらいに声をかけた。
西新宿で話しかけた女性がいた。その女性は兵庫から来ていて長距離バスで帰る所だった。バス乗り場がわからないで困っていたところに私が話しかけた。
名前をMちゃんといい、歳はきかなかったが20代前半くらい。ルックスもなかなか。話しかけたときの反応はすごく良かった。やっぱり関西人はノリが良いのか初対面なのにやたら話しやすかった。2人でバス乗り場を探すことになった。
20分くらい2人で歩きながら色々話した。後半はネタ切れで私は無口気味になってしまった。乗り場の場所がわかると、Mちゃんは「もうここまでで大丈夫だよ」と言って来た。嫌われたのかと思ったけど、アドレスを尋ねると笑顔で教えてくれた。本格的にナンパを始めてから初の連絡先ゲットだった。
しかし死に番だったのでやっぱり嫌われたのかも・・・。
2010年3月18日
川崎で初めて大規模な30人声かけをした。今までと違い、無視していた相手にも話し続けた。
地下街のアゼリアで、話しかけても無視している女性にあえて失礼なことを言ってみた。「黙ってると可愛いね」と。相手は大ウケした。今まで沈黙して溜め込んだ分もぶちまけるかのような大笑い。ウケたのは良いが、その後なにを質問しても女性は笑い出してしまって会話にならなかった。結局1分くらいあれこれ質問を続けたけど、女性は笑っているだけだった。あきらめて撤退した。
他には、話しかけると同時にチッと舌打ちをした女性がいた。今までにない経験だった。
2010年3月19日
新宿へ。大量声かけをするつもりだったが、時間の都合で20人で切り上げた。西口の地下で25歳くらいのOLでちょっと地味な感じだったYOちゃんのアドレスをゲット。
その後、熊本から出てきたばかりで、遊んでいそうな雰囲気の19歳YUちゃんのアドレスもゲットした。
熊本から出てきたYUちゃんのときは、お互いにケータイを出してアドレス交換をしているとき、手打ちなので時間がかかってしまったのだが、通りかかった男数人組が「おっナンパか!ナンパか!」と言っているのが聞こえた。YUちゃんのルックスが派手だったから目立ったようだ。ちょっと優越感を感じるような、嫌なような複雑な気分だった。
後で2人にメールをする。OLのYOちゃんは返事はなかった。熊本出身のYUちゃんからは返事があった。しかし内容は、「おっパブで働いてるから今度来てよ」というものだった・・・。
2010年3月21日
さいたま市の大宮へナンパに行く。埼玉県での初のナンパ。あわよくば全国制覇の埼玉県をゲットできればと思い、1日で100人くらいに声をかける予定だった。ナンパがダメだったときはテレクラにも行こうと思っていた。
大宮駅から離れた場所にある安いパーキングに車を停めて、歩いて繁華街に向かった。まずは歩きながら大宮の繁華街の大きさをチェックした。流石に埼玉県の中心だけあってかなり大きい。繁華街の広がり方は私の地元の川崎駅周辺よりも大きそうに感じた。しかし、総合的には大宮駅よりも川崎駅の方が都会だと思った。川崎駅には全国屈指の巨大地下街アゼリアがあるので。
大宮駅でナンパを開始した。結局予定通りにはいかず30人しか声をかけられなかった。
いきなり最初数人で可愛い女の子のアドレスをゲットすることが出来た。
私がデパートの手動ドアを開けて次の人が通りやすいように支えたら、後ろから「すみません」という可愛い声が聞こえた。振り返ってみると顔も可愛かった。ドアの先にはエスカレーターがあり、エスカレーターに乗る。ナンパしたいが、なんて声をかけたら良いかわからなかった。エスカレーターを降りると女性は私を追い越して先に行ってしまった。後を追い掛けてストレートに言った。「さっきドアのところで会って一目惚れしました」、とそのまんま伝えてみた。「もう2度と会えないかもしれないから後悔したくなくて話しかけた」とも言った。ナンパ師の鍵英之さんに近い感じのナンパになった。反応は意外なほど良くて、そのまま立ち話になった。
その女の子はNちゃんと言い、18歳で高校を卒業したてホヤホヤだった。来月から大学生になり、心理学の勉強をすると言っていた。色々雑談した後に、仲良くなりたいからアドレスを教えて欲しいと頼んだら、快く教えてくれた。
一度駅を出て、外の繁華街を回ってみた。ガラの悪そうな場所に迷い込んでしまい、ポン引きが非常にうるさかった。50歳くらいのオヤジが、「先輩先輩!」と私に声をかけてくる。あんなにしつこいポン引きは新宿にも川崎にもいなかった。大宮恐るべし。ガラ悪すぎ。
駅に戻ってナンパを続けた。話しかけると同時に舌打ちをかまされたりもした。数日前に川崎でも舌打ちする人に遭遇していた。これはかなり嫌だったが、開き直って、美人や気の強そうな女性から思いっきり舌打ちされてやろうと思った。派手な子、綺麗な子、若い子限定で声をかけることにした。キツい反応をもらいたかったのだが、残念ながら(?)反応は概ね普通だった。
そんなときに、1人の女性とのインパクトの強い出会いが会った。10代と思わせる若さ、ルックスもなかなか良かった子だった。メイクがキツそうな感じだったのでキツい反応を期待したのだが、話しかけると、びっくりして「どこから出て来たの〜?」とすごく嬉しそうな笑顔で答えてくれた。名前をYちゃんと言い、歳は18歳。美容室で働いていて今はその帰りだった。最初は歩きながらの会話だったが、途中で足を止めてくれて、壁に寄りかかりながら20分くらい話し込んだ。
このYちゃんはやたらと話しやすい雰囲気で、ガードがゆるそうに感じた。これ幸いとばかりに肩に手を回したり、手をつないだり、といったナンパテクニックの「タッチ技」の練習をしてみた。まだナンパ教材を全部聞いたわけではないので、タッチ技については自己流だった。Yちゃんは全く問題なく触らせてくれた。
だがこのYちゃんは話しかけた当初からなにか普通じゃない気がした。明るいんだけど空元気のようにも感じる、まあ私のナンパのときの明るさも空元気のようなものなので人のことは言えないのだが。美容室の仕事が色々大変みたいで、かなり疲れているのは間違いなさそうだった。
Yちゃんとの会話でなにかおかしいと感じたポイントに気づいた。それは「気持ち悪い」という単語を何度も使っていることだった。「何々が気持ち悪くて」とかやたら出てくる。なにか話しているときの表情がからっぽというか、あまり生気が感じられない目つきに見えた。やっぱり空元気だったのかと思った。
ふと思い出したことがあった。それは有名なナンパ師の鍵英之さんが「心に傷を持っている女性は落としやすい」と語っていたことだった。また渋谷で名を馳せた有名ナンパ師サンジさんは著書の中で、心に傷を負っている女性のことを「即系物件」と呼んでいた。そして私がナンパ教材を購入した言わば師匠に当たる方は、それらの女性を「ダークサイド」と呼び、あまり関わらない方が良いと言っていた。
Yちゃんとのおしゃべりは続き、タッチ技の練習でYちゃんの肩や髪を触った。そのときYちゃんの口からまたあの言葉が出た、「私の身体気持ち悪いから」と。一瞬やばいと思った。この子もしかしてダークサイドじゃないだろうか。ナンパを始めて600人くらいに声をかけて、ついに初めてダークサイドに出会ってしまったのだろうか。
30代のおっさん火川勇気が気持ち悪いなら納得なのだが、こともあろうにYちゃんは18歳のピチピチの自分の身体を気持ち悪いと言っている。気持ち悪いどころかむしろ気持ち良かった。手を握っただけで私は舞い上がっていた。すでに盛り上がりまくっていた私は、「ダークサイドってことに気付かなかったことにすればトラブルが起きたときもあきらめがつくさ」とメチャクチャな理屈をつけて、結局Yちゃんをゲットする方向で行動した(すみません師匠)。
10代の女の子とイチャイチャ出来たことで冷静さを失っていた。いくら口説きやすい女性とはいえ、私がこんな状態では口説けるものも口説けなかった。結局、しつこくし過ぎてしまい、Yちゃんはもう帰りたいと訴えてきた。引き止めることは出来ずYちゃんとはここでさよならをした。
口説きやすいはずのダークサイド系女性から連絡先のゲットすら出来ずに終わった。大宮駅にたたずむムラムラしているおっさん1人。空しい光景だった。
ナンパはYちゃんを最後にひとまず終了し、テレクラに行った。大宮には川崎や横浜にもあるテレクラの大手「リンリンハウス」がある。3時間コースで入ってみた。神奈川県と埼玉県の違いなのかわからないが、コールの質が数年前と比べて落ちたような気がした。援助交際の相手探しのコールばかり。1人まともそうな人からコールがあったが、住んでいる場所が埼玉県の奥の方ですごく遠かった。その女性にちょっと大宮よりの場所まで出てきてもらえないかと言ったら、「なんで私が行かないといけないの?」と半ギレで切られた。
テレクラで結果は出なかったけど、昔のような緊張感は感じず、女性とのトークも上手くはないが余裕を持って話せた気がした。ナンパで鍛えた効果が出ているのかもしれない。
テレクラを出たのは12時前だった。もうナンパをする気もおきず、車に戻り、2時間をかけて神奈川県まで下道だけで帰った。
その後、アドレスをゲットしたNちゃんと何通かメールをしたが、再会のメドは立たず。Nちゃんは「会える日がわかったらこっちからメールします」と言ったきり、それっきりになってしまった。
2010年3月22日
横浜駅にナンパに行った。駅構内で声をかけ始める。女子高生が集団でギャーギャー騒いでいた。かなりうるさい。でもやっぱり女子高生は可愛いな〜と思って眺めていた。集団から1人の女の子が離れて行った。先に帰るようだった。私はその女の子を追いかけて、ある程度女子高生集団からの距離を確保した後に話しかけた。するとその反応は、やたら大人しかった。
「猫かぶってるでしょ?」と言ったらその子に大ウケした。結局「彼氏がいるから」とすぐに断られてしまったのだけど、女の子が集団で見せている顔と普段の顔は結構違うもんだと気づけたのが良かった。
西口でモアーズの近くで声をかけた、30代中盤くらいの女性がいた。その女性は話しかけた瞬間に切れた。「なんなのよぉー!」という返事が返ってきた。驚いた、いきなりこんな反応が返ってくるなんて思わなかった。とっさに相手の口調をそのままマネて「なんなのよぉー!」と返しておいた。相手をマネすることで受身を取ってダメージを軽減できる。師匠の教えが役に立った。しかしこんな女性は初めてだった。よっぽど機嫌が悪かったのだろうか。
西口の地下街ダイヤモンドに移ってナンパをした。20代中盤くらいの女性に声をかけた。反応はまったくなく無視。それでも粘って話し続けてみた。女性は地下街の本屋に逃げるように入っていった。私は勢いで店の中まで追いかけてしまった。すると、女性は突然強気になり「なんですか!」と猛反撃をしてきた。その剣幕にびびる私。「いや、あの、すごく好みのタイプで・・・」モゴモゴと口ごもる私。本を立ち読みしていた人たちの視線が一斉に集まる。超恥ずかしかった。私は足早にその場を去って、駅の反対側まで逃げた。
東口地下街のポルタでナンパを再開した。数人無視が続いた後で、突然これまでのナンパ史上で最高に愛想の良い女性に会えてしまった。その女性は名前をMちゃんといい、20ちょっと思ったら歳は27歳だった。若い女の子の雰囲気を持ち続けている人だった。顔もファッションもどうみても20代前半に見える。ただ、手だけは歳を隠せていない感じだった。手のひらや甲がちょっと年齢を感じさせた。
このMちゃんは話しかけると、まるで昔からの友達に話しかけられたかのように嬉しそうな反応をした。「驚いたよ」とちっとも驚いていない表情で言っていた。私と会話することがあらかじめ予定されていたかのように自然に会話が始まった。
友達の誕生日のプレゼントを買いに来たらしく、私も同行してプレゼント探しをすることになった。近くのデパートのお店を巡って一緒に探した。その後はロッテリアでお茶を飲み色々話しをした。Mちゃんは一見社交的に見えたが、実は人とコミュニケーションをとるのが大の苦手だそうで、職場で息苦しい思いをしているらしい。私も内気で職場でのコミュニケーションには苦労したので、そういう気持ちは痛いほどわかった。
憂さ晴らしにカラオケに行こうと誘い、横浜駅の西口に移動してカラオケ屋に入った。
お互いが数曲ずつ歌い、二人の距離も縮まってきた感じだった。私はMちゃんの肩を抱き寄せようとしたが、ガードが固い。私の下心に気づいたMちゃんは「彼氏がいるから」、と言い出した。彼氏について私が質問すると、あまり彼氏とはうまくは言っていないらしい。Mちゃんがつらいときにも支えになってはくれないらしい。
私も人間関係とかには苦労したと伝えて、また仕事の会話に戻った。Mちゃんは少し心を許してくれてる感じがした。また彼氏の話になったとき、私はここがチャンスだと思い「じゃあ俺がMちゃんの支えになっちゃダメかな?」と言って見た。Mちゃんは反応はなくうつむいている。肩を引き寄せて一気に抱きしめてみた。Mちゃんは最初は無抵抗だったけど、すぐに「怖いよ!やめて!」と拒否してきた。それ以上は何も出来ず、私は引き下がった。
ちょっと距離を離れて座りしばらく沈黙が続く。気まずかった。曲を一曲入れた。サザンの「真夏の果実」を歌ってみた。この曲のクライマックスにはこんな歌詞がある、♪こんな夜は涙見せずに、また会えると言って欲しい♪、私からのメッセージのつもりだった。性格もルックスも良かったMちゃんとはこれで終わりではちょっとさびしい。かなり好みのタイプだった。歌い終わった後Mちゃんは笑顔を見せてくれた。
カラオケ屋を出る。Mちゃんの手を握った。Mちゃんは強く握り返してくれた。このときに手に感じたぬくもりは今までに感じたことのない物だった。横浜駅の改札まで送った。別れ際にMちゃんからアドレスを教えて欲しいと言われてしまった。女性から言われるとは思わなかった。メールアドレスを交換し、改札に入るMちゃんを見送って別れた。
すぐにメールが届く、そこには尋ねてもいない電話番号まで書いてあって、「是非また会いたい」と言われてしまった。これは女性にモテている状態なのだろうか?なれない出来事に混乱気味になりながら家に帰った。
2010年3月31日
横浜で軽くナンパした。パルナードで声をかけた20代中盤くらいの女性。話しかけると、意外にも19歳だった。ちょっと地味と言うか落ち着きすぎている雰囲気だった。名前をAちゃんといい、今からドンキホーテに買い物に行くとらしい。一緒にドンキを見てまわった。Aちゃんの性格は明るくて社交的だけど、口説くのは難しそうだった。表面は弱そうだが内面の意思は強そうに感じた。帰り際にアドレスを尋ねてみた。Aちゃんはパソコンのアドレスを教えてくれた。携帯のアドレスはダメだった。横浜駅まで一緒に行って別れた。
後にAちゃんのパソコンにメールをしたが返事はなかった。