5度目のナンパ旅行 第2ステージ

 

                                    第2ステージ出発前

この第2ステージはバイクで北陸を巡るのが何よりの目的だった。

親戚からホンダのバイクCB400SFが借りれそうだったのだが、予定が合わず借りれず。

すでに走行距離が10万キロを超えている火川勇気の愛用の二輪車、ホンダ・フォルツァはスクーターの癖にエンストをしたり、エンジンのかかりが異様に悪かったりと、調子が悪いが、ハイオクガソリンを入れることでそれが緩和される事がわかったので、今回の第2ステージに強行使用する事になった。

 

ナンパに関しては、当初は北陸で石川県、富山県、福井県で行い、帰りに長野県松本市でも少しやろうと思っていたが、出発前にすでにそれらの予定は白紙に戻した。

出発が1日遅れた関係もあり、北陸でのナンパは石川県金沢市でのみ行い、長野県松本市のナンパも状況に合わせて未定として出発した。

 

 

                                    第2ステージ 1日目

家の都合で1日遅れで出発。

第2ステージ初日は、国道17号で埼玉県、群馬県、と通って新潟県へと向かう。第1ステージの最終日のルートの逆走だった。

とはいえ、バイク(スクーターだけど)とクルマでは同じ道でも感じ方が全く違う。旅はやっぱり二輪の方が充実感がある。

 

群馬県から新潟県への県境、三国峠に差し掛かると、気温はグッと冷え込み道端の温度計は13度と出ていた。最近は四輪に慣れ過ぎていて、この程度できついと感じてしまった。

 

新潟県に入り、南魚沼市でネットカフェ自遊空間の六日町店に泊まる。

この店はナイトパックが夜11時以降じゃないと適用されなかった。他の自遊空間だったら夜6時とか夜8時にはナイトパックが適用になるのに、この店は異様に遅かった。

まだ時間があったので、店の周りで1時間以上時間を潰し、11時を過ぎてから入店した。

 

 

                                    第2ステージ 2日目

朝9時ごろ自遊空間を出発する。

昨日は夜に走行していた為わからなかったが、この付近は景色が凄く良かった。

天気も良くて、暖かい光と、やや冷たい風を頬に受け、自然の中を走る。二輪で最高のシチュエーションだった。

そんな気分の良さに浸っていると突然、

ピッピッピッ

と笛の音が。

新潟県警に止められました。

 

やばい、バイクの整備不良かなにかだろうか、と焦る火川。250CCバイクは車検がないので、基準をやや超えてそうな青いヘッドライトを装着していた。

それとも、数日前の新潟でのナンパで、女性にカラオケ屋で拒否されるという一件があったので、まさかその件で新潟県警にマークされてた?なんて事まで頭に浮かぶ火川。

ビクビクしている火川の元に、警察官がやってきて、「どうぞ。お気をつけて!」と言って、なにか物をくれた。

 

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小さな手、見えたらSTOP、横だん歩道。なぜ「だん」がひらがな?

 

交通安全のキャンペーンのような物だった。すごくホッとした。

タオルと眠気覚ましのガムをもらったが、ガムは袋だけ大きくて2粒しか入ってなかった。

 

長岡市で、国道17号から8号へ入り、富山県や石川県方向を目指した。

今回はスケジュールの都合で富山県には行けず、富山をスルーして石川県に到着した。

 

石川県では県庁所在地の金沢市ではなく、となりの野々市市(ののいちし)に泊まる。

毎度おなじみの自遊空間は石川県にはここにしかない。ナイトパックは夜6時からで、シャワー設備もある。

旅人にとって、とても助かる野々市店だった。六日町店も見習って欲しい。

 

 

                                    第2ステージ 3日目

この日の目的地は福井県敦賀市。

野々市から国道8号を福井県方向に進む。県庁所在地の福井市を過ぎて、さらに進み、敦賀市に到着する。

 

国道8号と、国道27号の交差する「岡山町1丁目」という交差点に到着する。

9年前にバイクで日本一周をした時は、北陸地方は省略してしまい、太平洋側から、愛知県、滋賀県などを経由して岡山町1丁目の交差点に来ていた。

9年間、いつか北陸を走って、日本海側からこの岡山町1丁目の交差点に行こうと思っていた。ようやく9年越しの目的を達成する。

 

第2ステージの目的地だった敦賀市の岡山町1丁目に来る事が出来たので、すぐにUターン。

また国道8号を走り、金沢市や野々市市の方向へと進む。

 

夜に金沢市に到着する。今度はいよいよ第2ステージで初のナンパをする事になった。

繁華街に着く前に、国道8号線沿いにあるラーメン屋でラーメンを食べた。店を出ると、30代くらいの女性が通りかかったので声をかけてみた。

金沢駅までの道を尋ねてからナンパにつなげたが、愛想笑いをしながら早足で逃げようとする、よくあるパターンの女性だった。粘ったりはせず終了。

 

金沢駅から少し離れた静かな場所にバイクを停めて、とりあえず駅に向かう。

駅近くで、携帯を見ながらゆっくりと歩いている女性に声をかけると、意外と愛想が良かった。

しかし、結婚している事と、「今はフェイスブックを見てるので1人で居たいんです」と言われ、かなりきっぱりと断られてしまった。

 

場所を少し移動する事に。

ネットの情報では、金沢では香林坊や片町と言ったところが栄えているらしい。金沢駅からは少し歩くが、そこに行って見た。

 

片町で声をかけた女の子は、私の事をキャッチっぽい、と散々怪しんでいた。怪しんでいるのに会話が続いてしまうのが東京とは違うところ。

女の子は電話で話し出し、彼氏がすぐそこでまできていると言いだす。多分演技だろうと思ったけど、すぐに距離を取った。

 

この時点で合計で4人に声をかけてなんにも成果なし。

金沢駅方向に戻ろうとした。戻りながら1人に声をかけて合計5人にすれば良いと思った。

 

駅に向かう途中、1人の女性が前からやって来た。地味な顔、地味なファッション、メガネをかけていて、年齢は30歳くらい、とあまりルックスは良くないが、火川的には全然OKである。

第2ステージラストのナンパとして声をかけると、女性は暗そうな雰囲気から一転して、すごい笑顔で迎えてくれた。

女性の名前はMちゃんと言って、熊本県の出身で、染物の修行(どんな修行なんだろう)で金沢に来たとか。

結局金沢でそのまま就職してしまった、との事。

 

笑顔が良すぎることもあるけど、近くで見ると、意外と可愛い顔をしている。

Mちゃんは手の甲になにかボールペンで字が書き込まれていた。それを尋ねてみると、「今日は棚卸しで、メモを取ったんですよ」との事。

女体がもったいないなと思った火川。そのまま、「もったいないですよ可愛い手なのに」と言ってみたら「もう〜上手ですね!」とまた弾ける様な笑顔を見せてくれた。

 

タッチは、手を握るのは全然OKだった。肩を抱くのも軽くならOKだった。

道端だとこれ以上はやりづらいので、店に誘うが、「明日も朝が早いんですよ」と断られる。

連絡先を尋ねてみると、「携帯持ってないんですよ」と、嘘か本当かわからない事を言い出す。

古風で、機械関係と縁のなさそうな雰囲気の女性ではあったが、まあ9割がた嘘だろうけど。

 

とりあえず、場所を移動して、人気のない場所に連れ込んで、出来るだけボディタッチをしておこうと思ったが、ここで大失敗する。

Mちゃんの手を握り、引っ張っていって場所を移動した。ほんの数十メートル行った所で、バス停の前を通りかかり、Mちゃんから言われる、「あの〜ここで乗るんですけど」。タイミング悪く他の客も来た。バスも来た。

一気にお別れになってしまった。

最初の場所から動かなければ良かった。

 

ナンパはここで切り上げてバイクに戻り、前日も泊まった自遊空間野々市店に泊まる。

 

 

                                    第2ステージ 4日目

2日間泊まった石川県を離れる。この日の目的地は長野県松本市。

国道8号線を新潟市方向に進み、糸魚川市から内陸へ入る。ついに日本海ともお別れだった。

国道148号→国道147号と経由して松本市に到着する。

 

松本市ではバイクを停める場所をさがして、街とその周辺部をウロウロ走り回るが、停めれそうな場所が中々見つからない。

原付バイクが停まっているその数メートル前に私のバイクを停めてみたが、その原付バイクは、何かの食べ物屋の出前用だったようで、店の人にじっと見られる。

停めるのは止めて、再び駐車難民状態で松本をウロウロする。

 

コンビニで一休憩する。

すると・・・、もういっか、となってしまった。

それに、どうせ長野県でナンパをするなら県庁所在地の長野市の方が良さそうだし。

いつか長野県のナンパは長野市でするという事にして、今回の松本でのナンパはやめる事にした。

 

ネットカフェ快活クラブの松本南店に泊まる。

 

 

                                    第2ステージ 5日目

快活クラブの売りである無料モーニングに加えて、190円の朝カレーも食べて出発。

快活クラブはシャワーがないという点を除けば、自遊空間よりも快適だった。

 

国道20号線を東京に向かう途中、爆走するトラックがいた。

いくらこっちがスクーターとはいえ、トラックに負けるのは腹立たしいので、後ろに張り付いてみた。

しかし、細い道を90キロのペースで走り、ほとんど減速しないでコーナーに突っ込んでいく大型トラック・・・、気が狂ったようなそのペースにはついていけなかった。

大型トラック VS 壊れかけ250スクーター、あまりレベルが高くなさそうな異種格闘技戦は、トラックの勝利に終わった。

 

他は特に何もなく東京都に入り、多摩川沿いに南下して神奈川県に帰った。

 

 

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